みなさん、ニーハオ!haoです
まもなく新年度を迎えますが、「今の職場がしんどい…そろそろ転職を考えたい」と思っている方も少なくないのではないでしょうか。
今回は実際に10回以上転職活動をしてきた私が、初めて転職をする方・久しぶりの転職で不安がある方のために失敗しないコツをいくつか紹介していきたいと思います。
早めに行動する

もしあなたが今の職場に不満があり「もう限界!他の職場に転職してやる!」と感情のままに退職してしまったとしても残念ながら次の転職先はすぐに決定するものではありません。
転職先を探して決定し働きはじめるまでに看護師は平均で約1〜2ヶ月かかります。私の経験した中でも最短で2週間はかかりました。
現在の職場で有給休暇が何ヶ月分も残っている方は、退職後に転職先を探すという手もありだと思いますが、基本的には転職先が決定してから現在の職場を退職する時期を決めるという手順で進めていくことをおすすめします。
しかし求人サイトに出ているものは1、2ヶ月以内に就職できる方を募集しているケースも多いので、「ここいいかも!」と思っても就職時期が合わず断念という事もあります。
結局いつから転職活動すればいいの!?と思うかもしれませんが、
もう転職で失敗したくない方は日頃から求人サイトをチェックしておき半年〜2、3ヶ月前に行動しじっくり転職活動することをおすすめします。
すでに転職したい病院・クリニック・企業が決まっており、タイミングよく求人情報がでていた場合には、現在の職場・転職先と相談しながら1、2ヶ月で準備していくのも良いでしょう。
優先順位を決めておく

次の転職先に自分が1番何を重視しているかを決めておきましょう。
よくわからないという方は、あなたが現在の職場を辞めたいと思った理由から考えてみると答えが導きやすいです。
「お金がたくさんもらえるなら休みが少なくてもいい」という方や「プライベートを充実させたいから休みが取りやすい職場がいい」「人間関係が良ければあとはなんでもいい」など優先するものは人それぞれなので、何が1番大切かを考えて転職先を探しましょう。
これは転職サイトを利用した際にも、アドバイザーの方に最初に聞かれます。
次に転職理由で多いものと注意点を紹介します
給料面
1番多いのが「基本給が安すぎる」です
今の給料よりもアップしたいと思い転職する方がほとんどだと思いますし、高給与のところで働きたいと思うのは当然のことです。
しかし必ず給料が高い分何かデメリットがあると思っておきましょう。
デメリットとして多いのは、
- 労働時間が長い
- 労働内容が過酷、忙しい
- 賞与・ボーナスがない
- 退職する人が多い
などが挙げられます。そのため応募先の給料と業務内容などを照らし合わせてしっかり確認しておいた方がいいでしょう。
給料面に関しては下記の【給料・福利厚生・各種手当の確認】で詳しく紹介します。
休みが取りにくい
希望休が出せないor通らない、長期休暇が取れない、年間休日が少ない、などプライベート時間を確保できないのも退職理由としてよく挙げられます。
年間休日を提示している職場も多いので、休日重視の方は年間休日に注目してみましょう。
しかし年間休日が多いと給料が少ないことが多いので、他の条件と照らし合わせて考慮しておいた方が良いです。
人間関係
看護師は女の厳しい世界というのは有名ですよね。現在はハラスメントに厳しい時代にもなってきたので昔よりも優しいスタッフが増えた印象もありますが、誰でも一度は人間関係で退職を考えるものです。
様々な職場を経験してきた私が言えるのは、「おつぼね様はどこにでもいる」と思っておいた方がいいということです。
どんなに雰囲気がよくて仲良さそうな職場でも、絶対に一人は「ん?」と思うような看護師はいるものです。その人の機嫌を見ながら周りが上手に相手しているから良い雰囲気を保っている職場もあるのです。
または、看護師はみんないい人だけど「先生との折り合いが悪い」や「介護職・事務職に厄介なスタッフがいる」という事もよくあります。
なので誰一人嫌なスタッフがいない職場なんてありません。みんな違う人間なので合わないことや衝突することはよくあります。
耐えられない程に人間関係で悩んでいる方は無理して続ける必要もないし、精神的に病んでしまう前に転職するのはいい選択ですし、自分を1番に大切にしてほしいです。ですが上記で述べたことを頭の片隅にでもおいた方が、今後の自分のためでもあると私は思います。
これは看護師だけに当てはまることではありませんね。人間関係って難しいですよね…
仕事の内容が辛い
働く場所や科によって仕事内容は大きく異なります。
辛い看護業務として多い意見では、
- 座る暇もないほど忙しく業務内容が多い(急性期病院や人気クリニックに多い)
- 1日に担当する患者が多い(病棟、介護施設に多い)
- ステルベンが辛い(慢性期病院、特別養護老人ホームなどに多い)
- 認知症患者の相手が大変(病院、老人ホーム、施設に多い)
- 子供の相手をするのが難しい(小児科、耳鼻科、保育園看護師など)
- クレーム対応がしんどい(病院、美容クリニックなど)
- 急変対応に慣れていない(病院、クリニック、施設など)
などが挙げられます。
基本的に看護師はどこで働くにも大変なお仕事です。ですが、自分が苦手なこと・対応が難しいこと・精神的に辛いことがあれば無理せず、次の転職先の業務内容をしっかりと確認しておき、違う場面で得意な業務を伸ばしていけるように頑張っていくことも大切です。
(急変対応についてはどこの場所で働いていても一度は遭遇することと思いますが働く場所によって対応が異なる場合もあります。)
上司の方針・職場の決まりに同意できない
他の会社でも言えることですが、医院長や看護部長など上司の決定のもと、私たちは日々働いています。
しかし、大規模な職場ほど上司への意見は通りにくいものです。なので働いていくと、疑問に思うことは多々あります。
私が実際に経験したのは、
- 認知症患者に暴言・暴力・セクハラを受けたが対処してもらえず同じ被害が繰り返し起こる
- 体調不良で有給休暇を使用する際は必ず病院を受診しなければならず、日曜日に体調不良になり医療機関を受診できない、ぎっくり腰で動けず受診できない場合などは有給が使えず欠勤扱いになる
- 美容クリニックにて、特定のお客様に毎回無料で施術を実施するよう命じられる
- 医者の業務と思われるようなグレーゾーンの施術を命じられる
などがありました。
自分の身を削ってまで我慢して働く必要はないし、「あれ?この業務内容やって大丈夫かな?」と怪しく思うようなことを指示してくる場合があればきちんと断り退職を考えた方が自分を守ることができる場合もあります。
苦労して手に入れた看護師免許を手放すことにならないよう、上司に相談できないようであれば退職を検討するか労基に相談することをおすすめします。
患者層が合わない
仕事内容でも触れましたが、実際に働いてみないと患者層は分かりませんよね。
日本は高齢社会のため、患者は高齢者が多い傾向にありますが「思っていたよりも認知症・せん妄患者が多く人手も足りないので精神的に辛い」という事もあります
また、子供が得意ではないが耳鼻科や整形外科にて子供を対応する機会が多いため、合わないと感じる方もいます。
美容クリニックなどでは、お客様に「施術する看護師を変えてほしい」「説明された内容と違った」「待ち時間が長い」などのクレーム対応もしなければならないため、高齢者相手の方が得意!と思う方もよく聞きます。
私の友人は施設で働いているのですが「入居しているのはお金持ちの方が多いから、品があるし働きやすいよ〜」と話していました。
なので、転職前にはなかなかわかりづらいところではありますが、患者層にも注目して転職活動していく事も大切です。
給料・福利厚生・各種手当の確認

よく、看護師って儲かるんでしょ〜と言われることがありますが新人さんや私のような中堅看護師は全然そんなことはありません。
むしろ病院勤務では夜勤をやらなければ手取り20万以上もらえることはほとんど少ないと言えることが正直なところ。業務内容が過酷な分、労働に見合ってないとやる気も起きませんよね。
一度、看護師として働いたことがある人であれば給与面で確認しておくポイントが自ずとわかってくると思いますが給料面では、
- 基本給
- 賞与の有無
- 退職金の有無
- 福利厚生(産休・育休の有無、長期特別休暇の有無など)
- 各種手当(職務手当、夜勤手当、オンコール手当、通勤手当、住宅手当など)
これらをしっかり確認しておきましょう。
たくさん書いてあると「なんかよくわからないけど、いろいろ手当あるそうだし大丈夫でしょ」と思いがちですが、業務内容や職場の距離などを考慮しながら一つずつ確認した方が良いでしょう。
私も実際に働いてみたら住宅手当がなかった!という事もあったので、確認は大切です。
情報を集める

転職サイトを利用していると見落としがちなのが「情報を集めておく」という事です。
転職エージェントは転職先とやりとりしてくれたり面接対策してくれるので、とても助かるのですが中にはいいことしか教えてくれないところもあります。
なので「実際に働いてみたら聞いていたことと違った」なんてこともよくあります。
そうならない為にも、自分で情報を集めておくことが大切なので以下に私のおすすめ情報収集法を紹介します
口コミを見る(看護師側)
職場の雰囲気を知るには現地の声を聞くことが1番です。
そこで利用したいのが看護師の口コミサイトです。給料面や人間関係、福利厚生についてなどいろんな視点での口コミを見ることができ、実際に働いている人のリアルな声を聞くこともできます。
私がよく利用していておすすめなのが『ナスコミ』というサイトです
ナスコミは全国のあらゆる場所で働く看護師の口コミを見ることができます。全文を見るにはポイントが必要となりますが、自分の経験を口コミとして記載することによってポイントをゲットすることができるので、これから働く方のためにもなります。
私も実際にナスコミで口コミを確認してから就職したこともありますが、内容としては大きく違うなと感じることはありませんでした。
患者からの口コミを見る
先ほど説明した口コミサイトなどは小規模な病院や地方のクリニックは口コミが掲載されていないことがあります。
そんな時に見てほしいのは、患者目線からの口コミサイトです。どんな病院やクリニックでも口コミが掲載されていることが多いです。
あくまで患者の意見なので実際の雰囲気とは違ったり、患者さんが嫌な思いをして記載していることもよくあります。それが事実と異なっていたとしても、口コミに掲載されているということは全国にその病院・クリニックの評判を知らせていることになるので、その職場がどう対処しているかなども見ておくと良いかもしれません。
「以前は看護師が無愛想だったけど、雰囲気が変わっていた」「先生の説明がわかりやすくなっていた」などと他の患者が口コミを投稿しているところがあれば、何かしらの改善をしたのだと感じ職場への信頼度も高まりますよね。
実際に行ってみる
百聞は一見にしかずといいますので、実際に行ってみるのが1番良いです。
職場見学としていくとスタッフに質問できたりするのでおすすめですが、自分が患者として受診してみると見え方も違ってくることがあります。
これはなかなか難しいですが、患者対応がよくない職場は働いても長続きしないかもしれませんので機会があれば患者としてみてみる事も大切です。
実際に「自分が受診したときに働いてみたいと思って応募した」というケースもよく聞きます
求人サイトに常に掲載していないか
アルバイトなどでもよく言われる事ですが、常に求人サイトに掲載してある職場は「離職率が高い」傾向にあります。
「給料も高くて年間休日も多いのにいつも募集している」というところは、実際の給料が掲載しているものよりも少なかったり、就業条件が変更になっていたり、人間関係がよくない事が多いです。
その他にも、転職エージェントのサイトが自身の会社のサイトに登録してもらえるように常に掲載している場合もあり、登録を進めていくと現在は募集していませんと書いてあることがあるので注意しましょう。
職場の人や友人に聞く
総合病院や近場のクリニック、大手の美容クリニックなどは、実際に働いたことがある人が周りにいる可能性が高いです。
口コミではわからない部分も教えてもらえることがあるので、働いたことがある人から情報を集めることもおすすめします。
特に美容クリニック、脱毛クリニックなどはSNSで発信している人も多いので活用してみるのも良いでしょう。しかし、いい条件ばかり言ってくる人には注意が必要です!
研修制度が整っているか

自分が新しいジャンルに挑戦するとき、またはスキルアップを目指しているときに確認しておいた方がいいのは「研修制度」です。
研修制度や新人教育、資格取得に力を入れているところは募集要項に記載していることが多いですが、ない場合は入職後に困らないようしっかり確認しておきましょう。
また、研修がある場合は研修の費用も負担してもらえるのかも併せて確認しましょう。
資格取得のための書籍代を負担してくれるとこもあったり、逆に研修にかかる費用や交通費は自己負担、研修は出勤扱いにならないなどの事例もありますので注意しましょう。
おわりに
いかがでしたか?
実際のところは「働いてみないとわからない」というのがほとんどですが、後悔しないためにも転職はしっかり準備しておくことが大切です。
これを読んでいる皆さんが、より良い転職先に出会えますように!
それでは!
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