実際どうなの?みんなの気になる「あの質問」に現役看護師がお答え!

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みなさん、ニーハオ!

看護師をやっていると友人や周りの人、看護師を目指す看護学生に「看護師って実際どうなんですか?」とあらゆるジャンルの質問をされることがあります。

今回は、看護師になってから聞かれることが多い質問5つにお答えしていきます。

幽霊ってほんとにでる?

意外とこれが1番多いですね。

テレビ番組でも病院を題材とした実際にあった恐怖体験とかよく聞くので、気になるところではあります。

私はもともと霊感は強い方ではないので実際に幽霊を見たことはありませんが、職場の同僚や先輩からは「恐怖体験をしたことがある」と教えてもらったことは何回かあります。

じゃあ「夜勤なんて怖くてできないよ」と思われるかもしれませんが、正直なことを言うとそれどころじゃないというのが答えです。

後にも述べますが、看護師の夜勤業務はやることが多い上にその場に応じた患者対応もしなければなりません。急変や認知症・せん妄患者の対応・緊急入院などみなさんが想像しているような静かな夜じゃないことも多々あるんです。

むしろ何もない静かな落ち着いている夜勤は喜ばしいことであり、忙しくても落ち着いていても幽霊なんて気にしていられないというマインドになっている看護師がほとんどです

なのでもし、看護師を目指している方で「幽霊や怖い話が苦手だから夜勤できるか心配…」と言う方がいたら心配しないでください。大丈夫です。

幽霊なんかよりも、

  • 元気だった患者が急変した(見回りに行ったら呼吸が止まっていた など)
  • 高齢患者がベッドから落ちていた(最悪骨折の可能性も…)
  • せん妄患者が点滴や身体に入っている大切なチューブを抜いていた
  • 病院から脱走していた
  • 同僚の院内不倫現場を目撃した

など、看護師として怖いことがたくさん待ち受けているのです

給料高いんでしょ?

看護師=高給料というイメージが定着しているので、「看護師は給料高いんでしょ」「ボーナスもたくさんもらえるんでしょ」とよく言われますがそんなことはないんです。

看護師は同じ職場で経験年数を積んで行かなければ昇給も少ないし、ボーナスや退職金も微々たるものです。

ほとんどの場合が夜勤をやらなければ稼げません。

病棟で働いていた場合、日勤業務のみでは手取りが10数万なんて職場がほとんど。夜勤を月に4〜7回ほど行い夜勤手当(約1万前後/回)をもらうことでようやく暮らしていける分のお金がもらえるんです。

頑張って資格とったのに、これだけしかもらえないなら他の職業に就けばよかったと労働に見合わない給与のため辞めていく人も多いのが現状です。

AIでは代行できない仕事だからこそ、もっと賃金アップしてほしいものですよね。

医者と結婚できる?

これも結構聞かれますね。

テレビドラマでは医者と新米看護師のラブストーリーとかよくあるので、医者との結婚を夢見る方も多いです。

なので「医者とご飯行ったりする?」「かっこいい先生いる?」と聞かれますが、こればっかりは職場によるというのが実際です。

ドラマでみるような若い男性医師との出会いを期待している人であれば、大きな総合病院でなければ難しいかもしれません。

小中規模の病院や一般クリニックなどではまず若い先生はいません。ほとんど経験年数を積んだベテラン医師や既婚者ばかりです。

医者というのは研修医からスタートするので、研修医制度を導入している病院でなければ出会うのは難しいでしょう。

ですが実際に私が看護師歴3年の時に勤めていた中規模病院で、当時新人だった看護師の子が30代の男性医師と付き合い結婚したという話を聞いたので夢は持っていてもいいかもしれませんね。

ただすごくすごく個人的なことを言うと、医療現場にいる身としては純粋な医師との結婚を望んでいる方にはあまりおすすめではありませんね。その医師にもよりますが…。

夜勤って何するの?

看護師の夜勤は平均して、14-16時間(仮眠を除く)ですが「そんな長い時間いったい何してるの?」「本当はナースステーションで寝ちゃってるんじゃない?」と思っている方もいると思います。

ですが看護師の夜勤はやることいっぱい!決められた仕事をやるだけでも時間がいっぱいになってしまうのに、プラスでアクシデントがおこってしまうことも日常茶飯事なんです。

私が経験してきた流れを説明すると、

15:00 カルテで情報収集(勤務開始の2時間前から情報収集)

16:00 夕食後・眠前の薬と点滴チェック

17:00 日勤者より申し送り

17:30 患者へ挨拶、食前薬配り

18:00 夕食配膳

18:30 食事介助、夕食後薬配薬

19:00 バイタル測定、点滴更新

20:00 オムツ交換

21:00 眠前薬配薬、消灯

22:00 翌日朝分の薬・点滴確認

23:00 オムツ交換、見回りなど

0:00 交代で2時間の仮眠

2:00 朝分の経管栄養の準備

3:00 オムツ交換

4:00 記録記載、コール対応

5:00 経管栄養開始

6:00 起床してもらいバイタル測定

7:00 食前配薬、朝食配膳、食事介助

8:00 食後配薬、下膳

8:30 日勤者へ申し送り

9:00 業務終了

うん、過酷すぎますね。笑

これはあくまで一例に過ぎませんが、現実はこれに加えて緊急入院・手術の対応、認知症患者の対応、急変対応などイレギュラーなことがたくさんあります。

夜勤で何をしているかお分かりいただけたと思いますが、日によっては十分に休憩がとれないことも多々あり…

もっとお給料あげてくれてもいいですよね???

資格を取るのは難しい?

看護師になるには看護学校へ行かなければなりませんが、結論からいうと「難しい」です。

しかし、「頭悪いから自分は無理」という人がいますが全然そんなことないし勉強の出来は関係ありません。

実際に私は普通の学校で習うような5教科は得意な方でしたが、看護のテストはまるでできなくて順位も半分より下でした。

あとは、座学も大切ですが看護学生がつらいのは実際に現場で体験させて頂く「実習」です。もうこれが本当につらい…

なので学校の成績がよくなくても、看護師になる気持ちさえしっかりあれば誰でもなることが出来ると思います。

おわりに

いかがでしたか?

この記事をかいていて、つくづく看護師って大変な仕事だな…えらいな自分

なんて思ってしまいましたが、この記事が誰かのためになってくれたら幸いです

それでは!

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